MtFを紹介
今、テレビだけでなくインスタグラムなどで美しい元男性を目にする機会が増え、性別を超えた魅力に目覚める男たちが増えている。日本セクシュアルマイノリティ協会・代表理事の吉美氏は、女性の心を持つ元男性について、こう解説する。
「戸籍上の性別は男性だけれど、自分のことを女性と認識している方を『MtF(Male to Female)』と呼びます。そして、戸籍上の性別と心で感じている性別に何らかの差異がある人の総称が『トランスジェンダー』。
諸説ありますが、日本では人口のおよそ1~2%程度がトランスジェンダーだといわれています」
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確かに学生のとき、同級生に1人は女のコっぽい男子がいた気がする。そう考えると、決して少ない数字ではない。昨年出版され、ノンフィクションとしては異例のベストセラーとなっている『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ/新潮社)でも、イギリスの中学校におけるジェンダーに悩む同級生とのエピソードが描かれている。
「ただ、欧米に比べて、日本はまだ理解が“おかま”で止まっている人も多い。MtFの方の心は女性なので、ノンケ(いわゆる異性愛者)の男性との恋愛は、“同性愛”ではなく男女の“異性愛”となります。また、手術によって自分で認識する性別に適合することを望む方も多く、手術を経て戸籍上の性別を変更すれば、自認する性別で結婚することができます